だるま先生、略してだるせん!名古屋市博物館「北斎だるせん!」に行ってきました
- Admin
- 2017年11月27日
- 読了時間: 3分
地下鉄「桜山駅」から徒歩五分の名古屋市博物館。
今回の展示は、葛飾北斎! あまりに有名ですが、ちゃんと展示を見に行くのは今回が初めてです。

愉快なようすのおっきな看板!
一般が1300円、高大生900円でした。今回は音声ガイド(550円)もプラスして楽しんできました。

だるま先生北斎、名古屋をゆく。
「冨嶽三十六景」でおなじみの江戸の浮世絵師、葛飾北斎(かつしかほくさい)。彼が一時期名古屋に住んでいたのをご存じですか? 今からちょうど200年前、北斎は縦18mの大だるまを即興で描くイベントを名古屋で開催しました。そして「だるせん(だるま先生の略)」というあだ名が生まれるほど話題をさらったのです。意外にも北斎と名古屋の関わりは深く、『北斎漫画(ほくさいまんが)』も名古屋で誕生した本です。本展覧会では大だるまイベントを巡る熱狂を中心に、北斎と名古屋の関わりを紹介します。
写真の塗りつぶしのすぐ左の絵は、題名の漢字がちょっと読めなかったものですが、集中線の使われた大迫力の絵があったんです。
北斎だるせん!公式ページには『鎮西八郎為朝外伝 椿説弓張月』とあり、写真で見ることが出来ます。
この絵にとにかくびっくりしました。今の漫画じゃん!っていう具合で。
実際に展示の第二章では「北斎漫画」が主題になってきます。ちょっと漫画の意味は違いますが、表現が今から200年以上前の当時にあったことには本当に驚きました。
文化9年(1812)の秋、北斎は関西旅行の途次、名古屋の門人牧墨僊(まきぼくせん)宅に半年ほど滞在しました。そのおり彼が描いたという三百点余りの絵を、永楽屋東四郎(えいらくやとうしろう)が文化11年(1814)に出版したのが『北斎漫画』です。『北斎漫画』の楽しさとともに、名古屋との関わりについても紹介します。
あまりに達者に描かれた「北斎漫画」はガラス越しに見ても全く色褪せず……今でいう素材集に位置付けられていたらしく、北斎漫画を参考にした絵師たちの作品も並んでみることが出来ましたが、それだけ参考になるものを発信した葛飾北斎がいかにすごいかを知らされましたね。
「冨嶽三十六景」も勿論展示されており、存分に見てきました!

日記の裏移りで若干見づらいですが、版画の体験でこんなはがきを作るコーナーなんてのもあり、記念にやってきました。
「葛飾北斎」、すっかり知った気になっていましたが。今回の展示内で頻繁に名前が出てきた永楽屋東四郎(えいらくやとうしろう)と、本の出版の当時大変だったあれこれもまた面白かったです!
また別の場所で、別の注目ポイントで葛飾北斎展があれば行きたいなあと思います。
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