岐阜県現代陶芸美術館「1964」展
- 1.13日(土)
- 2018年1月14日
- 読了時間: 4分
こちらの「1964 証言ー現代国際陶芸展の衝撃」、招待券を入手したので行ってきました!
1.28(日)までのため少し慌てて行きました(笑)

今回は最寄り駅の「多治見駅」→土日祝限定バス「オリベ観光ルート」を使って向かいました。

地域バスは各地にありますが、多治見市の地域バスは「ききょうバス」。何故「ききょう」なのか調べてみると、多治見市の花「キキョウ」からでした。またキキョウの花は明智光秀の家紋でもあるようです。


普段は可愛いピンクのバスですが、土日祝は違ったカラーの「オリベ観光ルート」が運行されています。
多治見駅→美術館間は200円で乗車できます。

一時間に一本もないですが、東鉄バスは270円(平日の一部時間を除き)+バス停から美術館まで徒歩10分ですから、タイミングよく乗れてラッキーでした。所要時間は20分程度。

なんと運賃箱がほんとに「箱」でした。

バス停「セラミックパークMINO」に到着。

すぐ入り口ではなく、こんな感じの通路になっています。

屋根をよく見れば焼き物! モザイクタイルミュージアムの外壁もこんな感じで驚きましたが、こっちが先だったんですね~。
かわいいです。


通路を抜けると一気に開けた場所になります。この日の気温は5度前後でしたが、かなりいい天気!



割と美術館までが遠いです(笑)
しかし飽きないくらいとても開放的で綺麗でした。

お目当てに到着!
「1964」だけではなく、「お茶の時間」も同時に展示されておりそちらも見ていくことに。
一般800円、大学生600円、そして調べていなかったのですが高校生以下は無料です。
そのため高校生の私は無料で入れました。招待券使わずじまい(笑)
前日の夜に行くことを決めたのでこんなもんです……
撮影禁止で中の写真はありませんが、思っていたより広々とした様子で、白い吹き抜けたような空間が心地よかったです。
この「1964 証言ー現代国際陶芸展の衝撃」は、1964年の東京オリンピックを機に開催された「現代国際陶芸展」が日本陶芸に与えた衝撃についてと、当時の展示品などを知ることが出来ます。
面白いのが、この「現代国際陶芸展」を開催するにあたっての作品を集めた重要な人物「小山富士夫」さんですが、1900年生まれの方です。私が2000年生まれですから丁度100年前ですね(笑)
1964年というのも、私からすると生まれるずっと前の話です。そんな頃に陶芸作家たちが情熱を注いだ作品が見れる上に、展示された作品の横に、海外の陶芸作家を求めて飛び回った小山富士夫さんの日記のような説明文もあらわされており、それがまた面白いです!
「証言」とあるように日本の作家の言葉も紹介されていますから、当時の作家たちの様子、芸術家同士のやりとりも見れたりして小気味よい。それから最後の方にいくつかある小山富士夫さんの作品もとても楽しめると思います。

ミュージアムショップも陶芸関連が充実していて、迷いましたが「ルーシー・リー」さんの本を買いました。
全88ページで本自体は薄めですが、フルカラーで解説がずらずらと書かれています。
今回の展示でたいてい隣に並んでいた作家で、ルーシー・リーと同じ工房で働いていたハンス・コパー。ルーシー・リーさんは彼をクビにしようと思っていた……だとかまであります。これも面白いです!
もう一つの展示、「お茶の時間」
こちらは一般330円、大学生220円、高校生以下は同じく無料です。すぐ隣のギャラリーで、せっかく見れるのでこちらも見てきました。こちらは3.25(日)まで展示されています。

画像右側の作品一覧、左上が先ほど購入した本の「ルーシー・リー」さんと「ハンス・コパー」さんの作品。
その下のカップが入ってすぐにありましたが、これが繊細で、すごく可愛い! 花柄のティーカップなのですが、その花がそこに咲いているかのように立体的に飛び出しています。こういうのも好きです。
「マイセン」とあり私は作者名かと思っていましたが、調べてみれば「ドイツのマイセン地方で生産される磁器の呼称(wiki)」でした(笑)マイセンの公式サイトに歴史が載っていますので、読んでみると面白いです。
もちろん日本の茶碗もあり、ついででみるつもりがすっかり楽しめました。
普段お茶の時間をとることは少ないのですが、こうしたカップなどにこだわってみるのもいいかもしれないですね。
「1964」はもうすぐ終了ですが、「お茶の時間」はまだ長いので機会があればぜひ見に行くと陶芸の面白さにはまると思います!
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