ロシア生まれのフランス画家「シャガール展」へ。音声ガイドにも着目してみる
- Admin
- 2018年2月18日
- 読了時間: 4分
行ってきました「シャガール展」!今日2/18が最終日でした。なんだかんだ先延ばしにしてたので、間に合ってよかった……


場所は「名古屋市美術館(名古屋市中区栄二丁目17番25号)」です。

ほぼ真向かいには世界一のプラネタリウムがある「名古屋市科学館」が。こっちには2回、学校のイベントで来ています!
学校から歩いて行ける良い距離にありますからね。


到着したのが9:25分。開場が9:30なのでまだ閉まっていました。
が、写真中央に見えるように行列が!
すごく長いわけではなく、開場するとすぐにスムーズに入場できました。開場前に着いたことがないのでちょっとびっくりしました。

一般1400円・高大生1000円でしたが、相互割引の看板を発見!
「北斎だるせん!」は見に行ったので100円引きに。美術館の券やスタンプを押す用のノートを持ち運ぶので、持っていてよかったです(笑)

(済)と押されました。

今回の作品数は、リストによると175点。音声ガイド(520円)を付けてじっくり見てきました!
音声ガイドは内20か所にあり、一つの作品への解説が長かったです。
また音声ガイドの醍醐味は説明文に載っていない解説はもちろん、「流される音楽と一緒に楽しめること」が一つあると思っています。
今日初めて音声ガイドリストにBGM紹介があることに気づき、読みました。
フランシス・プーランク「フルートとピアノのためのソナタ」第一楽章
「フルートとピアノのためのソナタ」第二楽章
クロード・ドビュッシー「グリーン」
「物憂く心地よい」
このシャガール展では、この四曲とのこと。
音楽の方はもっと分からないので詳しいことは先生に聞いてみようと思いますが、年代や国籍だけは調べてみました。
自分が知らないだけで名曲なのかもしれないし、シャガールと関連して選ばれているのかもしれないと思って(笑)
(Wikipediaを参照しています)
マルク・シャガール 1887年~1985年(97歳没)・ロシア生まれ
フランシス・プーランク 1899年~1963年(64歳没)・フランス生まれ
クロード・ドビュッシー 1862年~1918年(55歳没)・フランス生まれ
シャガールさん長生きですね。
そこそこバラつきのある数字でロシア生まれ(現ベラルーシ)ですが、彼は何度もパリに行っていましたから、三人が同じパリにいた時期もあったようです。同じ時期にパリにいた芸術家なんて言ったら、わんさか名前が挙がりそうですけどね(笑)
シャガールがパリに赴いた1910年には、プーランクは11歳で母からピアノの師事を受けており、ドビュッシー(48歳)はこの時点で作曲家のキャリアを不動のものにしていたとか。
1914年には第一次世界大戦勃発。1941年には第二次世界大戦。激動の時代の中の作品だと思うと、色々変わって見えますね。
シャガール展の中で惹かれたものは、石でできた彫刻でした。
それも作品リストには「ロニュの石」とありましたが、独特の土っぽさのある色をした石のものが特に良かったです。
用いた作品はいくつかありましたが「モーセ」と「キリスト」の二つが一際好みでした。リストによると作品名がこれなのですが、モーセが十戒の石板を抱えているものと、磔刑の様子の彫刻です。
陶器の展示を見てきたときにも感じましたが、多分私が素材っぽい作品好みなんですね……
それからどの作品名だったか分からないのですが、教会か何かの為に描かれたステンドグラスのデザイン(?)だった絵です。
「人を描いてはいけない」という決まりに従って、描く部族を動物や植物によって表していました。
思い出したいのでまた調べますが、ヤギや鳥でしたね。シャガールは動物をモチーフにすることが多いですが、その絵が一際気になったことを覚えています。

勿論この絵も見てきました!
解説にあった「シャガールの絵は非現実的に見えるが、実は実際の体験を描いている」という言い回しはぴったりでした。朝起きたら恋人が花束を持ってて、誕生日を祝ってくれた、みたいな内容だったと思います。空も飛びますね。
これの続編のような絵もあって、部屋どころか街の上まで飛んでました。ますます幸せあり余る絵に見えますね。
しかし1944年にこの女性は亡くなってしまうので、それもまた思うところがある絵です(1923年に制作)。
その後再婚した女性ヴァランティーヌ・ブロッキーという女性もまた描かれていて(1966年)、作者の背景を学んでみる絵画の面白さを感じました。


展示は2階に渡っていて、1階2階どちらにもミュージアムショップがあります。2階の方は展示会の時のみかもしれませんが。
輸入ポストカードが好きで、来た時には必ず覗いています。

そんな感じで、次回の展示は真島直子さん。これも行くかもしれません。

帰りに見上げて、思わず撮りました。ほんとに大きい。
コメント